胆嚢摘出手術の記録(2) かかりつけ医を受診、胆嚢炎の診断

胆嚢摘出手術の記録(2) 胆嚢炎の診断と病院での検査

前回のエントリーはこちら。
胆嚢摘出手術の記録(1) 胆嚢ポリープの経過観察〜痛みが出るまで

エコー検査で胆嚢炎との診断

胆嚢に痛みが出始めてから3ヶ月ほど経った5月。一旦痛みが強くなり始めると、その頻度も痛みの強さも加速してくるもので、さすがにこれは放っておけないなと思い、近くのクリニックを訪ねました。
先生の専門は消化器外科ですが、患者さんの大半は同じ先生が診られている整形外科やリハビリのために来ている高齢者で、私も胃痛や腰痛や乳がん検診、心に関することまで、調子が悪い時には色々なことを相談している「かかりつけ医」です。
今のところに住み始めて以来6年間、定期的に胆嚢ポリープの経過観察をしてもらっていたので、まずはここでエコーの検査をしてもらおうと思いました。

医師
今日はどうしました?
Yazi
(患部を押さえながら)この辺に痛みが出てきて、ちょうど背中側も痛むんです。胆嚢ポリープも毎年診ていただいていて、ちょうどその辺りかなと思うんですが。前回からもうすぐ1年にもなりますし…
医師
じゃあエコーで見てみましょうか

(エコー室へ移動、エコー検査開始)

医師
ここが胆嚢ね。ここにあるのがポリープ。(サイズを測る)大きさは13mmですね。普通は1cmを超えると手術を考えんとあかんのやけどね…
Yazi
前回もそのぐらいで、ずっと同じぐらいで、大きくなっていないので経過観察でいいとおっしゃっていたと思います。
医師
でも、ここが胆嚢の壁なんですけどね、ちょっと厚くなってる感じがしますね
Yazi
それはどういうことですか?
医師
炎症が起きてるからこうなるの。これは胆嚢炎ですね。

(診察室に戻り、6年前の画像と比較しながら)

医師
6年前と比べても、明らかにここが厚くなってますねぇ。
Yazi
もし胆嚢炎だったら、どういう治療をするんですか? 薬で治るものなんですか?
医師
薬の治療法がないわけではないけど、一般的には手術ですね。
Yazi
胆嚢の手術って全摘しかないんですよね? 腹腔鏡ですか?
医師
そうですね。今はもう腹腔鏡でやるのが普通ですねぇ。手術が必要かどうかは、まずは血液検査をして、炎症の数値が上がっていないか、肝機能に問題がないかを調べましょう。あと、胆汁を出やすくするお薬を出しておくので、それで様子を見てください。
Yazi
痛い時はどうしたらいいですか? 今は、ブスコパンを飲めば一応痛みは落ち着くんですけど。
医師
ブスコパンはねぇ…(と本を出して調べる)それよりも別のお薬があるから、それを出しておきますね。

肝機能と炎症反応を調べるために血液検査

POINT

胆嚢とは、肝臓の下に張り付いているナスのような形をした大きさ8cmくらいの臓器です。肝臓で作られた胆汁は一度胆嚢に蓄えられた後、胆管を通って十二指腸に流れます。その胆汁中の成分が固まると結石(胆石)となったり、コレステロールが貯まることでポリープとなったりします。

胆嚢が炎症を起こしたり胆石が胆管に詰まったりすると、胆汁の流れが悪くなり、やがて肝機能障害を起こしてしまうため、まずは採血をして肝機能に異常がないか調べようということでした。

その後は看護師さんが採血をしてくれました。いつも息子を連れて行くのですが、診察の間にシールをくれたりして、もう馴染み客(?)みたいな感じになっています。

看護師
何かあったらいつでも言ってね。先生は消化器の手術を専門にやってきた人だから。
Yazi
また手術や入院となると家族にも迷惑かけるし、手術なんて受けたことないから怖いです…
看護師
胆嚢の手術はだいたいクリニカルパスで決まったものだから、数日で退院出来るんじゃないかな。血液検査の結果は2〜3日で出るからね。
クリニカルパスとは、治療や検査の標準的な経過を説明するため、入院中の予定をスケジュール表のようにまとめた入院診療計画書です。兵庫医科大学病院

毎食後にウルソの服用開始

こんな感じでその日の診察は終了。処方箋を持って調剤薬局に行きました。
すると、薬剤師さんが、「このお薬はうちでは取り扱いがないですねぇ。ちょっと近隣の調剤薬局さんにも聞いてみますね」とのこと。
先生からは詳しい説明がなかったのですが、薬剤師さんから「十二指腸」とか「抗コリン作用」という言葉が発せられたのを覚えているので「コスパノン」というお薬だったのかも? 一般的にはあまり処方しないお薬だとは言われていました。
近隣の薬局にもやはり在庫がなかったため、再度先生に確認をしてくださり、そのお薬は無しに。結局代わりにブスコパンでOKということになりました。
他に、胆汁の分泌を促進して、胆汁の流れを改善するためのお薬として「ウルソ」が処方され、その日から毎食後飲むことになりました。

前々から「ポリープが大きくなったら手術」とは聞かされていたものの、ずっと大きくはなっていなかったので手術など夢にも思っておらず。むしろ腰の手術をどうしようとばかり考えていたので、血液検査の結果が手術適応でないことを祈るばかりでした。

(つづく)

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※写真はイメージです。
また、当方は医療関係者ではありませんので、医療・医学的な記述が間違っている可能性があります。
症状や病状には個人差もありますので、自己判断で鵜呑みにせず、必ず医師の診察を受けていただくようお願いします。

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