胆嚢摘出手術の記録(9)順調に回復して退院へ

胆嚢摘出手術の記録(9)順調に回復して退院へ

※写真はイメージです。

前回のエントリーはこちら。
胆嚢摘出手術の記録(8)翌日から歩行開始! 食事も再開

術後2日目は順調に回復

手術翌日は疲れていたので、色々なものから開放された夜はよく眠ることができました。
女性研修医のコンビの回診でも特に問題なし。朝食も摂れているということで、点滴も外れました。

そしてまた放送が入り、外科の回診タイム。
この日は主治医がベッドサイドに来て、他の医師に説明をしていました。
既に自分のパジャマに着替えていましたが、傷を見せないといけないのでボタンを外し、腹帯も外して大勢の若手のお医者さんの前でお腹の傷を見せます。
昨日と変化はないと思うけど…術後に主治医が傷口を見るのはこれが初めてでした。
順調とのことで、明日退院でいいかということを確認して回診終了。

主治医がかなりのイケメンだと言いましたが、なんでしょうね、この人が来るだけで周りにキラキラとしたオーラが振りまかれるような、そんな雰囲気は…。
患者への人当たりも感じがいい人ではありますが、医長という役職持ちの先生だったので、忙しいのか指導の意味合いもあるのか、個人の回診は研修医に任せてあったので、主治医と顔を合わせて相談をするといった機会が少なくて残念でした。
イケメンであるかどうかは別として、初めての手術で、外来も担当し執刀もしてもらっている主治医と直接話したいこともあったので、あまり話をできず不安に感じることが多かったです。
外科の先生なので、ずっと手術室でなかなかつかまらない、という感じで仕方ないのかなとは思いますが。

最近の医療業界で進められている、医師の負担を軽減するための主治医制を廃止したチーム医療を真っ向から否定するような意見ですが、患者側からすれば、やはり執刀医なり主治医なり、自分のことをメインで診てくれる人に信頼を寄せて、その人の顔を見て話したいと思うのは当然のメンタルだと思うのです。。

回診が終わってふとパジャマの袖をまくったら、うぉ…
点滴を失敗した跡がえげつないことになってました。。(閲覧注意)

点滴失敗の跡

親友がお見舞いに

術後2日目の昼食

昼食はもう普通食です。朝は確かパンでした。

昼食後、突然シャワー許可も出て、貼ってあるガーゼは防水なのでこのまま入って大丈夫とのことでした。わーい。

午後からは、神戸の友人がわざわざお見舞いに来てくれるというので楽しみにしていました。
本当は前の日には、「こんな状態で人に会うのなんて無理だから、キャンセルしようかな」という思いが頭をよぎっていたりもしたのですが、人間の回復力ってすごいですね。
体力はまだまだ戻ってはいませんが、自分でご飯を食べてしっかり寝れば、気力も蘇るもんだなあと思いました。

友人が病室に来てくれたので、その後一緒に病棟を散歩したり、コンビニに行ったり、デイルームでコーヒーを飲みながら話したり。
同い年の子供がいるので育児のことや、昔のバカやってた時の話や、友人が帝王切開で出産しているので傷口や癒着の話などなど。。上海時代からの15年来の友人なので話は尽きません。
その間にも、私のいる病棟へがんの手術を終えた患者さんが戻ってきて、死生観なども話したり。
前の日まで完全に病人だったのが、いつもの自分に戻る活力をくれたような気がします。気管挿管でガラガラだった声も、たくさんしゃべってすっかりよくなりました(笑)
本当にいいタイミングで会いに来てくれて、友人には感謝です。別れ際に、そんな親友が愛おしくなり思わずロビーで抱きついてしまいました。(注:女子です)

ヘルニアの担当PTと雑談

友人とデイルームで話し込んでいた時に、遠くから大きく手両手を振る人が。
誰かと思いきや、昨年のヘルニアの入院時にリハビリでお世話になった理学療法士(PT)さんでした。

入院中はたった数回のお付き合いだったのですが、気さくな方で雑談に花が咲いたこともあり親しみを感じていました。
その後は外来リハビリもやっていないのに、外来受診のときにはリハビリ室に行って雑談したり。
今回の手術が決まった時にも偶然院内で会い、「また入院するので顔出しますね」と言っていたのでした。

友人をロビーで見送り、その足でリハビリ室へ。
一通り仕事を終えたPTさんとの話題は、ヘルニアの手術を勧められているが、受けるべきか否か。
9割ほどは保存的治療を選択する椎間板ヘルニアですが、医師から手術を勧められたことを話すと、PTは完全に手術推しでした。
理由は、リリカを飲み続けるのは体に負担がかかる、神経の圧迫は早く取ってあげるに越したことはない、ということでした。
うん、わかるよ、そりゃそうですよね、と思うことばかりなのですが、私は昨日まで手術で地獄を見て、ようやく這い上がろうとしている身。
手術は二度と嫌だ、できることなら保存的治療で逃げ切りたい、と思う気持ちが強くて「無理です〜」と何度も言ってしまいました。すいません…。
あとは、主治医が転勤なのでそちらに着いていくことも伝え、もしここの引き継ぎの先生に診てもらうならどんな感じか、というのも教えてもらったりもしました。

シャワーしてスッキリ、翌日退院へ

その後は夕食までにシャワーを済ませ、翌朝には退院なので荷物の整理を始めました。
本当に術後たった2日で普通に過ごせるようになるんですね。腹腔鏡手術ってすごい。

術後2日目の夕食

夕食はこちら。

退院日の朝食

そして退院当日、最後の朝食。

朝の回診はやはり女性研修医コンビが来てくれました。
次の外来は2週間後とのことだったのですが、術後貼りっぱなしで血が固まっているガーゼはどうすれば? と聞くと、ガーゼは貼り直してもらえました。
初めて見る傷口は、おへそのところには血の塊のようなものが。あと3ヶ所の傷口は、どれも1cm〜2cmほどのもので普通の切り傷のようで、あまりの傷の小ささに驚きました。

まだ胃薬を飲んでいる状態でしたが、その他には特に問題なし。
順調に5日間での退院となりました。

10時の退院時間には、ちょうど土曜で夫が休みなので、迎えに来てくれて帰宅しました。

順調に回復しているとはいえ、術後はさすがに体力が落ちています。
息子は夫の実家で預かってもらっていたので、引き続き次週も静養させてもらうことにしました。

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