2007. Apr. 28

フランス紀行Ⅴ パリ



↑の動画はセーヌ川クルーズ船「Bateaux-Mouches」から撮った風景。

華の都、芸術の都、様々な都と称される街、パリ。
しかしパリという街は、年中太陽の光が差す明るい街ではなく、むしろ曇り空でどんよりした空が似合うところらしい。

本格的な春も間近に迫った3月下旬。
それまで15℃ほどあったという気候は、突如いつものパリらしい空に戻った。
その日の気温は7℃。
霰がパラパラと舞い降りたかと思えば、雲間から青空が覗き始め、冷たい雨が落ちてきたかと思えば、それは瞬く間に大雨に変わってしまう。

パリといえばカフェ。
カフェはただコーヒーを飲む場所ではない。
パリジャンやパリジェンヌたちはいつものカフェに出かけ、日がな物思いに耽り、本を読み、たまに馴染みのギャルソンと他愛ない話に花を咲かせる。
かつてサルトルやピカソなどの哲学者や芸術家たちも、カフェの常連客としてテラスに腰掛けて、それぞれに想像を膨らませたに違いない。

街歩きに疲れたら、通りの至るところにあるカフェを訪れてみよう。
「ボンジュール」
その一言さえあれば、彼らはきっと温かく迎え入れてくれるに違いない。
一杯のコーヒーを飲みながら、常連客たちが織り成すパリの空気を思う存分味わってみるのも、また一興だ。

フランス写真、最後はパリ編。
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2007. Apr. 19

フランス紀行Ⅳ モン・サン・ミッシェル



海の中に浮かび上がる陸の孤島、モン・サン・ミッシェル。
それは天に向かって伸びる尖塔を持ち、美しいと形容するよりも幽玄という言葉の方が相応しい。

時は708年、司教オベールが夢の中で、大天使ミカエルからここに教会を建てよというお告げを聞いたことに端を発するというこの島には、今では13名の修道士と修道女たちが毎日祈りをささげ、聖堂の袂にできた小さな集落には約40人が住むという。

潮風が強烈に吹き付ける真冬の気候の中、せり出した看板や人混みをすり抜けるように歩く。
かつての巡礼の旅とは比べ物にならないが、命がけでここを目指して歩み続けた当時の巡礼者たちに思いをはせてみる。

西洋の驚異、モン・サン・ミッシェル。
そのあまりの神秘さゆえ、その悠久の魅力を感じずにはいられない。

古城で有名なロワール、モン・サンミッシェルの写真をアップ中です。
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2007. Apr. 9

フランス紀行Ⅲ プロヴァンス



コート・ダジュールを後にして内陸へ向かうこと数時間。
プロヴァンス地方の小さな町、エクス・アン・プロヴァンスに到着したのは、もうすぐ日が落ちようとしていた黄昏時。
メインストリートにはカフェやブティックが並び、他のフランスの都市とは変わらない風景が広がっている。
ただ、温泉が湧き出るというこの町には小さな泉がある。
ガラス張りのレストランで暮れ行く風景を見ながらディナーを取り、その日は足早にホテルへ入った。

次の日朝、辿り着いたのはゴッホが居を構えていたことで有名な城壁の町、アルル。
そのゴッホの名画、「アルルの跳ね橋」のレプリカを見に郊外へ。
それから町に戻り、訪れたのはゴッホが入院していた精神病院跡。
彼の描いた絵を忠実に再現したという庭には、色鮮やかな花々が咲き誇っていた。
今は文化施設となっているその黄色い建物には、当時の悲壮感の欠片など微塵もない。

ここには他にも円形闘技場などのローマ遺跡跡や城壁跡、ゴッホの描いたカフェなど、古代、中世、近世の面影がひしめき、小さな町全体が、さながら大きな博物館のようである。

次に訪れたのは同じく中世の城壁都市、アヴィニヨン。
法王庁の袂には、童謡で有名なサン・ベネゼ橋がある。
その橋は洪水で流され、現在は向こう岸まで届くことなくその不思議な姿を晒している。

どこまでも続くブドウ畑が広がる車窓からの風景に、休み休み見えてくるのはそんな町並みたち。
それが古きよき田園地方、プロヴァンスである。

プロヴァンスの写真もアップしました。
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2007. Mar. 31

フランス紀行Ⅱ モナコ公国



地中海に面し、三方をフランスに囲まれた世界で2番目に小さい国家、モナコ公国。
私はなぜだか昔から、この小さな国の不思議な景色に憧れていた。

崖のような山肌には別荘やマンションが立ち並び、真っ青な海への入り口、ヨットハーバーに停留する真っ白なヨットとクルーザー。
1日で億万長者を生み出してしまうカジノに、所得税のない国民生活。
公道は年に1回、F1サーキットと化し盛大なレースが行われる。
そして憧れの女性、グレース・ケリーが王妃として嫁ぎ、事故で亡くなるまでの壮絶な人生を送った場所。
そんな数知れない魅力を持った街が、たった2キロ四方で納まりきっていることが不思議でならなかった。

実際に足を踏み入れたモナコ。
それは想像通りの青い空と青い海。陸続きのフランスとは少し違った趣のある、気品あるリゾート。
国家というよりもそれはまるで、ひとつのテーマパークのような楽しみに溢れた場所。
グレース王妃が暮らしたこの国だからこそなお、その街の美しさに華が増す。
誰もがここの国籍を取りたい、別荘を構えたいと願う気持ちが良く分かる。

チャンスがあれば是非訪れてみてほしい。
この国の織り成す不思議な景色に、きっと虜になってしまうに違いない。

コート・ダジュール編の写真をアップしました。
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2007. Mar. 26

フランス紀行Ⅰ コート・ダジュール



先日9日間のフランス旅行に出かけてきた。
約3年ぶりのヨーロッパ旅行に加えて、ずっと憧れだった南仏とパリに初めて訪れることもあって、否が応にも期待は高まっていた。

まず最初に降り立ったのは南仏コート・ダジュールの街、ニース。
真っ青な空に、どこまでも続く水平線の水面がきらきらとまるで初夏のような陽射しを受けて輝いている。
コート・ダジュールとはフランス語で「紺碧の海岸」を意味するらしく、まさにここはそう呼ばれるに相応しい。

ピンク、イエロー、ブルー、グリーン。
色とりどりのパステルカラーが絶妙に配置されたアパルトマンのバルコニーには、色濃い赤やピンクの花が咲き誇っている。

新市街の広場では花市場が軒を連ね、ここでも色彩の競演は続く。
両脇のカフェテラスではギャルソンが忙しくソーダ水やコーヒーを運び、浜辺や遊歩道には夏を待ちきれずにバカンスを楽しむ気の早い人々で溢れかえっている。

紺碧の海に、色とりどりの景色。
底抜けに明るい色彩を放つこの街は、誰もが一度は憧れる地上の楽園である。

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