2007. Apr. 9

フランス紀行Ⅲ プロヴァンス



コート・ダジュールを後にして内陸へ向かうこと数時間。
プロヴァンス地方の小さな町、エクス・アン・プロヴァンスに到着したのは、もうすぐ日が落ちようとしていた黄昏時。
メインストリートにはカフェやブティックが並び、他のフランスの都市とは変わらない風景が広がっている。
ただ、温泉が湧き出るというこの町には小さな泉がある。
ガラス張りのレストランで暮れ行く風景を見ながらディナーを取り、その日は足早にホテルへ入った。

次の日朝、辿り着いたのはゴッホが居を構えていたことで有名な城壁の町、アルル。
そのゴッホの名画、「アルルの跳ね橋」のレプリカを見に郊外へ。
それから町に戻り、訪れたのはゴッホが入院していた精神病院跡。
彼の描いた絵を忠実に再現したという庭には、色鮮やかな花々が咲き誇っていた。
今は文化施設となっているその黄色い建物には、当時の悲壮感の欠片など微塵もない。

ここには他にも円形闘技場などのローマ遺跡跡や城壁跡、ゴッホの描いたカフェなど、古代、中世、近世の面影がひしめき、小さな町全体が、さながら大きな博物館のようである。

次に訪れたのは同じく中世の城壁都市、アヴィニヨン。
法王庁の袂には、童謡で有名なサン・ベネゼ橋がある。
その橋は洪水で流され、現在は向こう岸まで届くことなくその不思議な姿を晒している。

どこまでも続くブドウ畑が広がる車窓からの風景に、休み休み見えてくるのはそんな町並みたち。
それが古きよき田園地方、プロヴァンスである。

プロヴァンスの写真もアップしました。
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Voyage







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