上海という街は広い。
そして、
上海という街は狭い。
1300万人。これだけ多くの人が暮らすこの街。
思いがけない場所で思いがけない人にばったり。
この街の日本人社会は確かに狭い。
知り合いの知り合いがまた知り合い、なんてことも珍しくないけれど、
昨日ばったり出会った人はそんなしがらみとは無縁の人だった。
今日、中国の人口が13億人を突破したらしい。
そんなところで出会う人たちは、本当に縁があるのかもしれない。
袖振り合うも他生の縁。
ここではそんな言葉も自然に信じられるから不思議だ。
そう思うと、周りの人たちが今まで以上に愛おしく思えるような気がする。