Twitterのタイムライン上ですごい人気だったので、ずっと気になっていた映画『ソーシャル・ネットワーク』を見てきました。
以下、ネタバレありの感想です。
見てきた人の感想では、「面白かった」というものがとても多かったのですが、個人的には「興味深かった」です。
映画のストーリーについて行くのが得意でないせいか、時間軸が訴訟のシーンを中心に回想となっていることを理解するのにかなり時間がかかってしまいました(汗)。
この映画を通して感じたポイントはこちら。
- IT業界で成功するにはやはり技術ありき
これはもう、アイデアやビジネスセンスよりも、何にも勝る成功のための必須要素だと思いました。
しかも、万能選手であること。
成長の兆しが見えたときに、とっさの判断とそれをカバーできる技術がないと、その先の栄光もあり得ません。
映画の中のマーク・ザッカーバーグは、いとも簡単に大学のデータをハッキングし、女の子の投票サイトを作り上げてしまいますよね。
Facebookの開発にしても、アイデアのベースとなったのは、後に訴えられることになる双子兄弟からのボート部専用のSNSサイト構築依頼でしたし、交際ステータスが追加されたのも友人からの進言でした。
つまり、アイデアは他者とのコミュニケーションで生まれるものであり、後からでもなんとかなるもの。
とにかく技術なんだな…と思い知らされた瞬間でした。 - 仲間割れの原因は似たり寄ったり
先日見た『グリーン・ホーネット』と同じ原理だなーと思ってしまいました。
何もできないブリットが、何でもできてしまうカトーに嫉妬して仲間割れが始まる。
どちらも見られた方は、マークと共同創業者や双子兄弟との関係に似ていると思いませんでしたか?
結果的には訴えられてしまったマークですが、彼らがその才能やそこから生まれた付加価値に嫉妬していただけのように思えてなりません。 - ビジネスはクリーンでなければならない
マークが訴えられた側であるのに妙ですが、彼はビジネスをするにあたりクリーンでなければならないという信念を持っており、それを実行していました。
次々と問題が起こるたびに「イメージダウンだ」と友人たちに冷静に告げる様子は、彼の筋が通った性格が垣間見えて非常に印象に残りました。
全体としては、成功者の光と影の部分や、アメリカらしい訴訟社会の現実など、人間らしい部分が描かれていてよかったと思います。
なのでネットやFacebookに明るくない人でも楽しめるように配慮はされているのかな。
どっぷりこの世界に浸かっていた私は個人的に非常に楽しめました。
ほー、彼でもハッキングできないときには手動で画像落としたり、wgetコマンド使ってダウンロードしたりするんだ…とかww
それから、会社として拡大していく過程で、広告収入を得るのか、それとも出資を募るのか、という分かれ目で彼らが選択した答えもとても興味深かったです。
もちろん、人脈をどう生かすか、何に重きをおくべきか、といったことも含めて。
IT業界に首を突っ込んでおきながら、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズはじめ有名人の動向にあまり興味のなかった私ですがw、成功した人たちの話から学ぶことは計り知れないなーと、今後ウォッチしていくことを心に決めました。