歴史を知らなくても楽しめる香港映画の大作! 『孫文の義士団』

孫文の義士団

現在大阪で開催中の大阪アジアン映画祭。
私もその気分を味わおうと、今回上映されている映画『孫文の義士団』(原題:十月围城)を見ました。

実は今回見たのは、去年の3月に上海で買ったDVD。
なんだかんだで見てなかったのですが、今回ようやく封を切りました。
しかも私のPCやDVDプレイヤーではディスクが読めず、家族のPCで無事見ることができましたよっと。

ストーリーは、清朝末期、英国統治下の香港が舞台。
辛亥革命前夜、密談のために香港を訪れた孫文を、清朝が仕向けた暗殺団から守るため、命をかけて戦った名もなき義士たちを描いています。

この作品、キャストがとにかく豪華。
ドニー・イェン(甄子丹)、レオン・ライ(黎明)、ニコラス・ツェー(謝霆鋒)、ファン・ビンビン(范冰冰)、ワン・シュエチー(王学圻)、レオン・カーファイ(梁家輝)…まだまだ有名な俳優さんが大勢出演しています。
レオン・ライは日本での知名度重視なのか、出番は少ないですが序列が2番目なんですねw

映画そのものはかなりの大作でした。
おそらく上海影視楽園で撮影されたと思うのですが、香港の街並みを再現するためのセットの作り込みが素晴らしかったです。

ストーリー的には、かなりシンプルで孫文や辛亥革命のことを知らなくても楽しめます。
血の流れるシーンが多く痛々しいのですが、命をかけて戦う義士たちの思いに心動かされて、ウルッときてしまうことしばしば。
いつも歴史もののドラマや映画を見て思うことですが、昔の人々は日々を生きることに相当の覚悟を持っていたのだなぁと思います。
それがたった100年前のことだというのですから、平和な現代日本に暮らす私たちにとっては想像し難いことであり、そのありがたさを噛みしめずにはいられません。

製作は『ウィンター・ソング』や『ウォーロード』など、最近大作を連発しノリにノッているピーター・チャン(陳可辛)、特別協力は『インファナル・アフェア』シリーズのアンドリュー・ラウ(劉偉強)ということで、製作陣も香港の巨匠ぞろいです。
もちろん香港映画らしく、ドニー・イェンのアクションも見ものですよ!

日本での公開は、4月16日からの予定です。

» 映画『孫文の義士団』公式サイト

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