災害・停電時の連絡方法と情報収集方法を再確認しておこう

先日の大地震で、現在も安否のわからない方々が大勢いらっしゃって胸が痛くなります。
地震当日から、私も今後実際に被災したときにどのようにして安否を確認しないといけないか、どこから情報を得るのか、ということを真剣に考えなければいけないなと感じました。
今回の震災で学んだことや気付いたことをまとめてみたいと思います。

※状況によってはあてはまらないこともありますので、あくまでも参考としてエントリーしています。各自の責任でご利用・ご判断なさるようにお願いします。

安否の確認に関して

家族や大事な人とは連絡方法を決めておく

・落ち合う場所を決めておく
まずは会うことがいちばん大事です。もし自宅に戻れない場合はどこで落ち合えそうか、地域の避難場所と共に再確認しておきましょう。

・携帯電話を持つ
今回の震災では、インターネット>携帯メール>携帯通話>固定電話の順番に連絡がつきやすい印象を受けました。
携帯電話はつながりにくくなる状況が発生する可能性もありますが、通信が完全に断たれるという状況は回避できるように見受けられます。

・どの方法で連絡を取るか決めておく
携帯電話を持っていても、おそらく通話機能はいちばんにつながりにくくなるでしょう。
それ以外にもたくさん手段がありますので、いくつかのツールに優先順位をつけて、これがダメならこれ、というように申し合わせておきましょう。
特に通話とメールしか使えない方には、あらかじめレクチャーしておいて、使い方を覚えてもらいましょう。
(例)

  1. 電話
    電話はつながらなくなる恐れがありますので、必ず別の手段も考えておきましょう。
    iPhone同士であれば、SkypeやViberを使えば電話回線を使わずに通話できます。

    » Skype – Skype Software S.a.r.l(iTunes/無料)
    » Viber – Free Phone Calls – Viber Media, Inc.(iTunes/無料)

  2. 携帯メール
    送信できなかったり、送信できても受信側が何時間も遅延する可能性があります。
    同時に3.のようなサービスを併用するのが確実です。
  3. 災害用伝言板
    インターネットを通じて他社携帯電話やPC等からも確認することができます。
    また、あらかじめ設定した知人やご家族のEメールアドレスに対して、災害用伝言板にメッセージが登録されたことを自動送信する機能もあります。
    使い方や詳細は、各キャリアのサイトで確認しておきましょう。

    » NTTドコモ
    » au
    » ソフトバンク
    » iPhoneアプリはこちら。ソフトバンクの災害用伝言板に繋がります。
    災害用伝言板 – SOFTBANK MOBILE Corp.(iTunes/無料)

  4. SNSや各種WEBサービス
    Twitter、Facebook、mixiなど、日常的にSNSを使って連絡を取り合っている場合は有用な連絡手段です。
    また、携帯メール以外にWEBメールも使えますので覚えておきたいところです。
    さらに、Googleは今回の震災で、Person Finder(消息情報)、避難所名簿共有サービスといった安否確認サービスを提供しています。
    Googleのサイトを見てみる、ということも覚えておくと良いかも知れません。

    » Google Person Finder(消息情報)
    » Google 避難所名簿共有サービス
    ※2011年3月14日現在の情報です。

情報収集に関して

最も速いのはテレビとラジオ

政府や関係機関が何らかの情報を発する際に行うのは、まず記者会見です。
非難用品には携帯ラジオと電池を忘れずに。
ラジオ番組だけでなく、テレビがなくてもラジオで音声が聞けます。

体系的な情報はWEBで

テレビやラジオが速いとはいえ、情報が錯綜したり分かりづらかったりして混乱することも多くなります。
一刻を急ぐ事態でなければ、WEBで出される情報を待つのも手でしょう。
Googleでは、今回の震災で非常に有益なまとめサイトが開設されていました。
また、より詳細な情報はWEBにアップされることも多いので、各自治体やインフラの情報などは各事業所のWEBサイトを確認されることをおすすめします。

» Google 東日本巨大地震(東北地方太平洋沖地震) 情報サイト

TwitterなどSNSは玉石混淆だが情報が早く、現地の情報も

今回実感したのが、Twitterの強さ。
テレビの報道、現地の情報、経験談や知恵、励ましの言葉…本当に多くの情報がものすごい速さで流れてきます。
しかし不正確な情報やデマも多く、それを的確に判断できれば非常に有益なツールだと思いました。
その他、Facebookやmixiでも頻繁に情報が流れてきています。

今回特別措置がとられた、有用なツール

・無線LANの無料開放
一時的に各キャリアや業者がWiFiサービスを無料開放しています。

・radiko-関東のラジオが聞けるサイト/iPhoneアプリ
一時的にエリア外でも使えるようになっています。
» radiko-公式サイト
» radiko.jp – Alfredcore Inc.(iTunes/無料)

・Ustream-オンライン中継のサイト/iPhoneアプリ
一時的にテレビ放送がWEB上で見られるようになっています。
» Ustream-公式サイト
» Ustream – Ustream.tv, Inc(iTunes/無料)

最後に-海外のクラウドサービスでリスク回避を

今回のTwitter、Facebookの活躍で強く感じたのは、それらが海外のサービスであるがために、サーバーダウンや事業所・エンジニアの被災から無意識に回避できているということです。
当たり前のことですが、携帯メールを含めたWEBサービスは、サーバーという物理的な機械があることで利用できるわけです。
通常は、停電防止措置をとったり、リスク回避のためにサーバーを数箇所に置いているところもありますが、日本国内で災害が起こったときにはやはりストップしてしまうリスクは否めません。
携帯メールにYahooメール、mixi…と、日本にサーバーを置いているであろう純和製のツールばかりではなく、海外のサービスを使ってみることもおすすめします。
加えて全世界にユーザーのいるサービスは、その分緊急時の代替措置や負荷対策もしっかりしているはずです。

» Twitter
» Facebook
» GmailなどGoogleのサービス
» Hotmail、MSNメッセンジャーなどマイクロソフトのサービス
» Skype
» Viber
※データセンターの設置場所などは把握していませんのであくまでも参考です。

1日も早く多くの方の命が救われますように。

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