子宮内膜症で超低用量ピル『ルナベルULD』を飲んだ経過

ルナベルULD

これまで腰椎椎間板ヘルニア、胆嚢摘出手術の治療について記録してきましたが、実は同時にずっと抱えていたのが、子宮内膜症
重なる時には重なるもので、もうあらゆる診療科にお世話になっています。。
今回は、その治療のために9月から飲み始めた超低用量ピル、「ルナベルULD」の効果と経過について記録しておきたいと思います。

生理痛、PMS、貧血に悩んできた10〜30代

初潮からずっと生理痛があるのが当たり前だった私。
母が子宮後屈、筋腫、内膜症持ちで、毎月寝込んでいるのを見ていましたが、やはり遺伝なのか、私も子宮後屈だと言われていました。
20代前半の頃、ちょうど女性医師の婦人科が実家の近くにオープンしたので、生理痛などでも気軽に受診しており、何か病気があるということではなかったので安心はしていました。
ただ、何度かピルを勧められたことはありましたが、ただ漠然と「副作用が強いもの」というイメージで服用には抵抗があり、生理痛の軽減のためにピルを飲むという選択肢は、自分の中にはありませんでした。

20代半ばからはPMSも酷くなり、全身倦怠感と気分の落ち込みが酷く、30歳くらいになると生理痛も薬(イブ)が効かないほどに。会社は生理休暇を使って毎月欠勤。当時はロキソニンも市販薬ではなかったので、それ以上の薬はありませんでした。

36歳で出産、産後は劇的に楽に

PMSが生理痛よりも苦痛になり、月の半分は不調だった訳ですが、PMSに効果があったのは「ピクノジェノール」というサプリメント。
続けていくうちにPMSの症状はほぼなくなり、生理痛も幾分楽になりました。

そんな中、35歳で妊娠。年齢も年齢だったので、子供が欲しいと思った時にまた婦人科を受診したのですが、言われたのが「子宮内膜が厚い」と。量が多いのはそのせいだったんだと、その時になって初めて知りました。
妊娠中は、それまで散々苦しめられていた生理が止まり、こんなにも生理がないというのは楽なものなのかと感動しました。つわりも比較的軽く、初潮が来て以来、一番体調が良かったです(笑)

そして36歳で出産。1歳になるまで授乳していたので生理は来ませんでした。
生理はありませんでしたが、その分授乳による貧血と育児ストレスで体調はずっと悪かった(苦笑)。
断乳するとすぐに生理が再開しましたが、3年くらいは出血量も少なく、もちろん生理痛もかなり軽減。
あー、やっぱり出産したら生理が楽になるってのは本当なんだなあと喜んでいました。

産後3年、徐々に痛みが復活。子宮内膜症との診断

楽になっていたはずの生理に、波が出てきたのが昨年頃から。年齢もアラフォーと呼ばれる世代に入り、ホルモンバランスも乱れてくるお年頃。
量が少なくて軽い時もあったかと思えば、その次はやたらと多かったり。周期もどんどん短くなり、24日で来るような時もあったり。
PMSはほぼ無くとも、終わり頃からいつも10日間ほどは貧血症状に悩まされていたので、腰痛はいつまでも良くならず、良くなりかけたらまた生理が来て逆戻り…。
そして生理痛は回数を重ねるごとにまた酷くなって、ロキソニンを飲んでも効かないくらいになっていました。

昨年には腰痛を拗らせてヘルニアで入院してしまい、その後もなかなか腰痛や下肢の痺れが良くなりませんでした。
原因は生理にも一因があるのかも知れないなと感じていたので、毎年受診している子宮頸がん検診の際に生理痛についても婦人科で相談してみました。
生理痛で婦人科を受診すると、内診ではいつも指を入れてお腹を押されるのですが、今まで痛みを感じたことはなし。しかし今回は一発で「イテテテ」…痛かったです( ;∀;)
診断は「ダグラス窩の子宮内膜症」。子宮と直腸の間に存在する空間で、子宮内膜症の好発部位だそうです。

超低用量ピル「ルナベルULD」で治療開始

そこで医師に勧められたのが、「ルナベル」という月経困難症の治療薬としてのピル。
低用量と超低用量があるそうですが、超低用量の「ULD」の方を勧められました。
6ヶ月くらい続ければ楽になるでしょう、とのことでした。

その時点ではまだ私はピルを飲むことに対して抵抗感があったので、しばらく悩みました。
その理由は若い頃とは少し違い、「血栓症のリスクがある」ということ。
その頃私はちょうど胆嚢の摘出手術を受けたばかり。全身麻酔の手術では血栓症のリスクがあり、最悪死に至るもの故、術後管理が徹底的に行われていたので、その怖さを身を以て知っていたこと。
そして更に、ヘルニアの手術もほぼ決定しており、ピルを飲み始めてしまえば手術が受けられなくなるので、ピルの服用は術後になること。
そして、40歳以上になると、そもそも血栓症のリスクが上がるのでピルの処方をしない場合もあるということ。
また、子宮内膜症に対しては、病巣を小さくするものではないので、服用を止めれば再発の可能性があるということ。
病巣を小さくする薬も別にあるが、更年期症状が出るということ。

いろいろな不安がぐるぐると頭を駆け巡り、ようやく服用を決めたのは、ヘルニアの手術が必要なくなった時でした。
「手術がないならもう一刻も早く内膜症の治療をしてしまおう。これで今の体の不調も色々良くなるかも知れない」と、次の生理開始と同時にすぐ治療を始めたい旨を相談して、ピルを処方してもらいました。

1シート目はずっと副作用

ルナベルULD

ルナベルULDは、月経困難症や子宮内膜症の場合は保険適用となり、最初は1シートのみの処方。費用は2,470円でした。
生理開始1日目から飲み始めたのですが、最初なので生理は普段通り。
よく聞くピルの副作用「吐き気」は、胆嚢の手術後ずっと逆流性食道炎が続いていたので、その胸焼けなのか副作用なのかはよくわかりませんでした。どちらにしても気持ち悪さは変わりません…orz

そして生理が終わるはずの6日目以降も、ダラダラと続く出血。
これが事前に聞いていた不正出血のようで、これは1シート(21錠)を飲み終わり、休薬期間に入るまでずっと続きました。

2シート目を飲み始めた現在の経過

ルナベルULD

出血がピタッと止まったのは休薬期間の5日目くらいで、2シートを飲み始めてからは出血は全くなし。
休薬期間の生理は、むしろ不正出血の続きか少し増えた程度で、生理と考えると驚くほどの軽さでした。
もちろん貧血やPMSも全く無く、ヘルニアの症状も楽な日が増えたように思います。

2シート目からは、1回で3シート処方してもらえました。3シートでの自己負担額は6,430円。
病院通いばかりで、また婦人科が増えてしまったので助かります。。

いやぁ、始めてまだ1ヶ月足らずですが、早く飲んでおけばよかった。出来れば妊娠前のあの辛かった時から…。

服用を勧められて迷っている方、生理痛やPMSに悩んでいる方、一度試してみる価値はあると思いますよ。

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