腰椎椎間板ヘルニアの手術予定→キャンセルになりました

腰椎椎間板ヘルニアの手術予定→キャンセルになりました

先日から胆嚢摘出手術の記録を書き始めていたのですが、今回はまた腰のヘルニアの話題に戻ります。
実は10月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受ける予定だったのですが、事情によりキャンセルになりました。その経緯を、自分の記録と心の整理も兼ねて書いてみたいと思います。

手術を決意した経緯

前回のヘルニア関係の記事、腰椎椎間板ヘルニア保存療法の経過(2) 胆嚢の手術とヘルニアの手術では、ここ数ヶ月の経過をかなり大まかに書きました。

大きく言って、去年11月の救急搬送→緊急入院以来は幸い激痛に見舞われることはなかったのですが、4ヶ月後の3月に地味に痛みが再発。4月に神経根ブロック注射を受けて、足の痺れを抑える薬(リリカ)を増量しながら、騙し騙し痺れと腰痛と付き合ってきた、という感じです。

ただ、薬を増量するだけあって、痺れの程度は良くならない状態が続いていたため、4月頃から「手術」という言葉が主治医からも現実的に出始めました。
そして、近所のクリニックの先生にも同じように言われたこと、自分自身のQOLも低下していたこともあり、「もうそれしかないかな」と、子供が夏休みの間ぐらいには受ける予定のつもりでいました。

胆嚢の手術優先で延期に

その予定が色々と狂いだしたのがその直後。

救急搬送されたその日から応急処置、入院中の処置、外来、神経根ブロックと、全ての経過の把握と治療をしてもらっていた主治医が6月から転勤することに。

しかも「これはもう手術ですね…」と言われたその日に「異動になります」との悲痛な通知( ;∀;)
私自身そんなにお医者さんにこだわりのある方ではなかったのですが、とてもいい先生でお別れするのは寂しいし、いきなり違う先生と手術の話をするのも不安…ということで、通えない距離ではないので、もちろんそこでの手術も視野に入れて着いていくことにしました。

そして更に予定が狂ったのが、胆嚢の摘出手術。これはまた続きを書いていきますが、そもそもこの手術も「超」予定外で、本来予定していたのは「夏休みのヘルニア手術」だけでした。
でも、胆嚢に痛みが出てきて手術適応となった以上はこちらを優先する他なく、もちろんヘルニアの手術はこちらの手術の経過優先となってしまいます。

胆嚢の手術の入院は5日間でしたが、決して手術は「退院して終わり」ではありませんでした。
今回は消化器を取っているので、術後しばらく食べられなかったり、傷口のトラブルがあったり、治癒過程での癒着があったり…

それにも増して、全身麻酔下の術後の地獄という、未知だったものを先に知ってしまうことに。
もう手術なんて二度と嫌だ」という思いが出てきてしまい、術後には「もうヘルニアは保存治療で行く!!」と思いかけていました。

そんなこんなで、胆嚢の方が落ち着いて、ヘルニアの主治医の転勤先へ行けたのは7月下旬。
手術するとしても、空いているのは8月末以降とのことで、夏休み中のヘルニアの手術はスケジュール的に不可能となりました。

当初の手術予定は10月10日

手術を決めるにあたっても、
・主治医の転勤先は、自宅から離れていて家族がマメに来られない
・胆嚢手術の癒着が完治せず、体力が戻っていない
といったことも解決していなかったため、手術日を決めたのは更に1ヶ月後の8月下旬のこと。
10月以降が良かったので、空いている10日に予約を入れてもらいました。

そのため、手術の話が出てから既に4ヶ月が経っていたことになりますが、その間の症状は大きく変わらず。
むしろ最近は両足の痺れが強くて、胆嚢と同じく術後の地獄も忘れ、「早く手術してー!!」というテンションでした。

手術を予約したその日には、いきなり「検査を受けて帰ってください」とのことで、胆嚢の手術時と同じような術前検査を受けました。
ただ、この日はMRIの代わりにCTを先に、後日にMRIを受けました。

MRIの結果は…

MRIを受けたのは9月3日で、その結果を受けての術前説明の診察が7日。
先日結果を聞きに行ってきたのですが、

…ヘルニアなくなってました。。。

先生も「手術しても取るものがないです」って…😂

↓BEFORE 入院中のMRI画像

腰椎椎間板ヘルニアの手術予定→キャンセルになりました

腰椎椎間板ヘルニアの手術予定→キャンセルになりました

確かに、入院中に撮ったMRIでは、ヘルニアが右側に大きく飛び出ており、右足に死にそうなくらいの激痛ががが…
そして画像を見ると左側にも少し飛び出したヘルニアが白い神経にかかっているのがわかるとおり、数ヶ月後には徐々に左足も痺れるようになっていました。

残念ながら肝心のAFTERの画像がないのですが…
それが、10ヶ月経てばきれいに楕円形に戻り、神経の圧迫も完全になくなっていました。

POINT

通常、椎間板ヘルニアは、大きく飛び出したものほど体内のマクロファージが異物として食べてしまい、結果として数ヶ月で自然に吸収されて、症状も改善すると言われています。

↓こちらのリンクに詳しい解説があります。

腰椎椎間板ヘルニアの自然治癒ケース – オムロン

それを聞けば、「手術しなくて済むんだ、よかったー!!」という気持ちもないでもないですが、次に出てきた言葉は、

じゃあ、どうすれば??
しかなく…。

でもよく考えたら、手術が嫌だと思っていた少し前の自分と同じように、保存治療を続けるしかないわけなんですが。

あとは、「じゃあこの痛みと痺れは何なの?」という疑問。
これは、「神経がまだ炎症を起こした状態が続いているんだと思います」との答えでした。

手術を考える場合に前々から聞いていたのは、「手術しても痺れが残る場合が多い」ということ。なので、それは同じ理由だと理解できました。
同時に、手術していてもこのぐらいの痺れは残るということか…とも思うと、やはりヘルニアの場合は手術=根治ではない、むしろ痛みや痺れとどう付き合っていくかだ、ということもよくわかりました。

これからどうするか

ヘルニアが自然治癒したことがわかり、それでも腰の痛みや足の痺れは良くならない。
この先どうするか…。

あれだけの痛みを一度経験したので、退院以降は腰に負担をかけないように気をつけ、家事や育児も家族の協力を得てなんとかやってきました。
それでも良くならず、根本治療の手段として決断した手術だったのですが、結局その必要もなくなった。
正直、今のところ、この先何がベストな治療法なのかはわかりません。

ただ、不可抗力とはいえ、手術を勧められてから実際に手術日を決めるまでにタイムラグがあったことは、結果的に時間稼ぎ、要するに「日にち薬」になったような気がしています。
これは、ヘルニアが手術しなければ治らない病気ではなく、時間と共に自然治癒することが見込めるものだからだということも大きいですが。
あとは、生活上無理しなかったことも、もちろん大きな要因の1つだと思います。

そうなれば、もう治療法は、さらに「無理せず日にち薬」の他ないのかもしれません。

念のために主治医に、保存治療ではどのくらいで症状が良くなるのか聞いてみたところ、
個人差はありますけど…2年くらいかかることが多いですね

に、2年…orz

とはいえ、もう10ヶ月経つのであと1年ほど。
個人差もあるでしょうから、あと1年ぐらいは無理せず今のまま「ゆったりと」
と考えると、我慢できなくもない気がしてきました。

もともと出不精でそんなに出かけなくとも大丈夫なタチなので、車にも乗らず、おでかけもせず、という生活に耐えられたのだろうと思います。
でも、時々波のように来る「どこにも出かけられないストレス」には参っていましたが…。
経過を見ながらそれも少しずつ解禁できればな、とは思います。

そして、ずっと親身になってくれる主治医にももう少しお付き合い頂いて、一緒に治療をがんばらねば…。

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