6回に渡ってエントリーしてきた「腰椎椎間板ヘルニアで救急搬送→入院しました」の一連の記事。
痛みが出てから救急搬送→入院→退院まで一通り日記のように書いてきましたが、今回それらの出来事を通して学んだことや気づいたことを記録しておきたいと思います。
明日は我が身、備えあれば憂いなしです。皆様もくれぐれもお気をつけて。
【いざという時のための備え】
●家族との連絡手段や、必要な事柄の共有
・家族と離れている時にも連絡を取れるようにしておく
平日の昼間など、家族が仕事中の場合は連絡が取れないこともあるかと思います。でも緊急時となれば別の話。
同居している家族の他、離れて暮らしている実家や義理実家、兄弟や親戚など、頼れる人にも連絡できるように普段から備えを。
携帯のメールやLINEなど、個人の連絡手段だけでは気付かない場合は、自宅や職場に直接連絡できるように把握しておくことも必要かと思います。
最近は電話番号やメールアドレスなどは全て携帯電話に登録していて、覚えたり書き留めたりしていることが少ないかと思いますが、自分で操作出来なくなった時や紛失時、充電がなくなった時なども考えて、きちんと書き留めて残すことが大切だと思いました。
・保険証や診察券、お薬手帳などの場所を共有しておく
救急搬送や急な病院受診が必要になった時には、必ず必要になります。保険証は後ほど提出することも可能かも知れませんが、飲んでいるお薬の情報は治療前に必ず聞かれる大切な情報ですので、家族が把握していない場合は、お薬手帳の場所をきちんと共有しておきましょう。
●自身の病歴と、誰が見てもわかるように必要な情報を残しておく
・病歴の記録を残しておく
基本的に医師はその時の症状を見て臨機応変に治療をしてくれますが、これまでの病歴を伝えることができれば治療方針や原因、薬の選定なども明確になり、より良い治療を受けられるのではないかと感じました。
おすすめは、ほぼ日手帳の健康手帳やコクヨ からだを大事にするノートなどの専用の健康手帳です。
私は、ほぼ日の健康手帳をお薬手帳や診察券、保険証などと一緒にケースに入れて、受診時に持ち歩いています。
また、数年前から今回の症状に関連しそうな症状で繰り返し病院を受診していたので、思い出せる範囲で全ての受診歴や今まであった症状、経過観察中のもの、検査の結果などをGoogleドライブのスプレッドシート(オンライン上のExcelのようなもの)にまとめ、それを家族と共有設定しておくことにしました。
・手帳などの緊急連絡先はちゃんと書いておく
・iPhoneのメディカルIDの登録
・妊娠中は母子手帳は常に持ち歩く
上記3つは、外で急に倒れてしまった場合に大切なことだと思います。
iPhoneのメディカルIDのような機能に関しては、他社のスマホや携帯電話にあるのかは知らないのですが、ある場合は必ず登録しておくべき。これで命が助かったという人の話を聞いたことがあります。
特に妊娠中は母子手帳は常に携帯するように言われていますが、何かあった時の妊婦検診の受診記録や妊娠の経過の記録は大切です。
・医療保険に入っておく
得か損か、入るか入らないかは人によるかと思いますが、私は安価な医療保険にでも入っておいたほうがいいのかな、と資料までもらって先延ばしにしていた間に入院してしまいました…orz
本当にまさか自分が…といった感じで、そうなればもう後の祭りです。
保険会社や契約内容によっては加入不可となる病気がありますし、いったん入院してしまえば「持病のある方も入れる」と謳っている保険にしか入れなくなります。もちろん保険料も高いです。それも1〜2年は入院していないという条件つきなので、私の場合、再発の多いヘルニアだと今後もどうかな…という感じです。
女性の場合、女性特有の病気に対応したものも多く出ていますし、出産時に帝王切開になった時にも保険金が支払対象となるものもあるそうなので、子供を持ちたいと考えている女性は早めに検討を。
医療保険に入るか迷われている方は、入っておくことをおすすめします。
【緊急時には】
・自力で動けない時には躊躇なく助けを求める
最近は救急車をタクシー代わりに使う人がいることが社会問題になっており、いざ自分が呼ぶべきか迷ったときにこれくらいで呼んではいけないだろうと我慢して、受診時には症状が悪化していたというケースが多いというニュースを目にしました。
救急車が必要ないような軽症で呼ぶのも問題ですが、必要なのに我慢してしまうのも良くありません。自力で対応できないと思った時には誰かの助けが必要な時。
最近では、自治体ごとに救急車を呼ぶべきか迷ったら電話相談を受け付けている窓口がありますので、まずはそちらに連絡してみるのも有効な手段だと思います。
救急受診ガイド(PDF) – 総務省消防庁
救急車利用マニュアル – 総務省消防庁
小児救急電話相談事業(#8000)について – 厚生労働省
全国の一般救急相談センター窓口一覧 – EPARK
【救急搬送や急な病院受診時には】
・飲んでいる薬があれば、名前やどんな薬か、どんな症状があって飲んでいるか覚えておく
・症状や病歴はできるだけ明確に伝える
こちらは「いざという時のための備え」でも書きました。救急搬送となっても、外来を受診することになっても、必ず聞かれるのが「いつから、どこに、どんな症状が出ているか」です。
また、「今飲んでいるお薬」と「これまでの病歴」についても聞かれます。
苦しい時にそれを自分で明確に伝えることは難しいですが、普段から自分の健康状態を把握し、きちんと記録しておけば、いざという時に必ず役に立ちます。
自分でそれらが伝えられない子供の場合は、体温や顔色、食欲や下痢嘔吐の有無、その他症状の有無をきちんと観察して記録しておくと、医師も診察がしやすいと思います。
・救急搬送となった場合、付き添いの人は搬送前に受け入れ先が決まっていれば救急隊員の人に聞いておく
付き添いの人は救急車に同乗するかどうか聞かれるかと思います。一刻を争う状況であれば、もちろん同乗した方が良いです。緊急手術や応急処置の同意が必要な場合があるからです。
しかし、本人に意識があり、命に関わるほどの状況でない場合(判断が難しいですが)は、患者さん本人が希望すればもちろん同乗された方が良いですが、付き添いの人は自家用車があれば自分の足で来てもらった方が良いこともありますので、受け入れ先の病院を聞いておいた方が良いです。
なぜ車で来てもらったほうが良いかというと、救急病院での処置後、帰れることになった場合の交通手段が確保できるということ。タクシーや公共交通機関でも良いでしょうが、ご家族に自家用車で連れて帰ってもらうに越したことはないからです。
また、帰れず入院となってしまった場合には、必ず荷物を取りに帰ってもらったり、必要な物を買いに行ってもらったりする必要が出てくるからです。
・救急搬送時には必要最低限のものを持ってきてもらう
慌てていて何も持たずに出てしまいそうになりますが、自宅から救急車を呼んだ場合には、付き添いの人に必要な物を忘れずに持ってきてもらいましょう。
健康保険証、お薬手帳、当然ですがお金は必須です。
もしあれば、今飲んでいるお薬、受け入れ先の病院の診察券、病歴などの記録も大事です。
また、忘れやすいのが患者さんの履物。帰れることになった時に必要です。コンタクトの人はメガネを忘れずに。
最後に忘れずに戸締まりも。
以上、自分の思いつく範囲で書いてみましたので、当てはまらない例があるかと思いますが、ご参考になれば幸いです。