仕事が嫌い

私、上海で何やってんだろうと思った瞬間。

外から用事があってたまたま職場の人に携帯から電話をかけた。番号を知られるのは嫌だったけどしょうがなかった。
するとここぞとばかりに夜な夜な電話をかけてきて、明日でもいいような仕事の話をくどくどとされる。今日は早めに切り上げて、そのままベッドに倒れこんだぐらいだったから、不快さも倍増である。明日なんて言うならかけてくるなよ、なんて思う。

今の会社に入ってから、私の仕事は確実に以前よりも退化している。
専門でもないネットワークやハードのことで呼び出されては、わけのわからない機械とにらめっこしなければならない。
経験があるからこの人は何でもできる、なんて祭り上げられているけれど、何でもできる人間なんているわけがないのだ。
そもそもこんな仕事は、業者か現場の担当者をおいて対処すべきであって、高い給料でわざわざ日本人を雇って、駒のように使われるのでは意味がない。
そこを指摘して体制を変え、管理するのが本来の使命ではないか。

私はSE志望だったわけではない。今だってこの仕事は、正直好きではない。女性、いや私には向いていない。ほかに好きなことやりたいことがある。
新卒でいきなり配属されたこの仕事に、違和感を覚え続けて3年我慢し、上海行きを決意して辞めたときにはうれしかった。
なのにまさか、またここでこの仕事をしているなんて。経験とは拭いきれないものだ。
また違う職種の面接で、SE経験に目をつけられそちらの仕事に配属されたのだから。

日本にいるときも、社内SEとして開発からPC修理、配線まで何でもやっていた。
それでもそちら方面には力を入れていた会社だったし、上司もしっかりしていたので、嫌々覚えさせられたプログラム言語以外は取り立てて苦労したこともなかった。

前任者やトップの考え方もあるけれど、PC方面に無頓着な会社は本当に酷いものである。
はっきり言って手の施しようがない。
そこを一からつくりなおしていくこともキャリアのひとつなのかもしれないけれど、私の目線はまったく違う方向にあるから、そんなことには甚だ興味がない。
ひとつできることは、私がいなくなっても回るようなシステムを作り上げていくこと。
そこで初めてステップアップと言えるんじゃないだろうか。
でもそれって結局、方向を変えるかその道でキャリアを積むかの違いだけで、満足したいという意味では同じことなのかもしれないな。

あしたもわけのわからない不具合対処である。
中国の回線環境や規制など、ただでさえ難題が多い。
来年には私がやらなくてもいいようになっているはず。

たまにはこんな話も許して。