eros 愛神

3部のオムニバスから成る作品だが、ここでとりあげるのはもちろん王家衛のもの。
60年代の香港、仕立て屋と高級娼婦の純愛を描く。
「花様年華」再びといった感じのしっとり淫靡な空気感がたまらない。
既に見慣れている分、王家衛の作り出す映像のチャイナドレスの妖艶さはお手の物といった感じだが、とにかく鞏俐は「2046」の時よりも遥かに美しい。
「2046」の鞏俐はなんだか老けた感じが出すぎていたし。

以前、ある男性とチャイナドレスの仕立てをしたいなんて話をしていて、互いに妙なエロさを感じて大盛り上がりしたことがある。恋人でもなんでもない人だったけれど。
王家衛が感じたエロスとは、きっと同じエッセンスだ。
あなたと上海の仕立て屋に行ける日を、私はずっと待っているのよ(笑)

日本でも現在上映中、サイトはこちら。
http://www.ainokami-eros.com/

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