JAZZを聴きながら

ジャズを聴きたくなるときは、なんとなく自分が何を欲しがっているのかわかる気がする。
それも、ただ左から右へすり抜ける、耳に心地のいい英語のラジオを流しているだけ。

職場でも割合マイペースでフリーな立場にある私。
それでも最近なんだか周囲が殺気立っているのを感じて、わけもなく居心地が悪い。
人に干渉し干渉されることを極度に嫌いながら、会社という今までもこれからも迎合しそうもない組織に身を置き、一応社会人、日本人スタッフとしての常識的な範囲の業務はこなす。
こなす、こんな言葉が自然に出てくるほどだ。
上海に来てからはほとんど、「いろんな人がいるもんだ」この一言で事が片付けられてしまう。
同時にここにある奇怪な法則や甘いワナに、どんどん飲み込まれていく人もいるわけで。
ああ、またかと驚かなくなっていることも然り。
欲望に塗れていずれ翻弄されるのなら、もっと馬鹿になるべきだね。
人間らしいといえば、それまでだけど。

ピアノの音と買ったばかりのちょっと早すぎるクリスマス用ライトが、胸の奥深いところにしみこんでいく。
今日はこのまま眠りに落ちよう。