つまるところ、人間の本質など皆同じなのである。
あらゆる欲望や考えていること、文化や民族や地位や名誉など、表面的な違いはあれど、結局は皆同じ人間、その根底を理解しなければならないのだ。
なんて、すごく偉そうに聞こえる言葉だけれど。
最近大の大人２人からこんな講義を聴かされた。
そんなこと、今更気付いたのかな。
人生も後半に差し掛かり、余命幾許もなくなったそのときに。
特にその１人なんかは自分だけが気付いているかのように得意げな表情が印象的だった。
確かに何歳であろうと、そこに気付いた人は気付いていない人よりも話が通じやすい。
それを年の功と称して他人に伝授したがるのは趣味ではない。
けれど、同じくらいの歳の人との日常会話の中で、相手にそんな一面を垣間見せられるとホロリとする。
それが男性だったら、間違いなく好きになるだろうな。
以前好きだった彼は、そこに惹かれて、そこから亀裂が生じたんだったな。
