世界の中心で、愛をさけぶ

天気が思わしくなくあまりにも退屈な週末。
急に日本語の本が読みたくなったので、去年の5月友人に買ってきてもらいながらもあまりの退屈さに途中で放棄してしまったこの本を、2時間ほどで最初から一気に読破した。

ストーリー自体はあまりインパクトを受けない。あまりにも純粋すぎて少し痒い。
文章自体は癖がなく読みやすかったけれど、あまり広がりのない印象を受けたし、なぜこれだけドラマや映画化され、「セカチュー」などと言われるほど社会現象化するのかはいまひとつ理解できなかった。
それでも誰もが感じたり考えたりしたことのある感情が言葉にされていて、そのポイントポイントで泣きたくなるほど胸をつついてくるものがあった。
私は日本にいないのでドラマや映画がどのようにリメイクされているのかは知らないけれど、きっとこの作者が伝えたいのは、白血病という病気に対する理解をあおるのでも涙を誘うのでも何でもなく、人の死と残された人の心の変化、それだけなのだろうと思う。

たまに暇つぶしの読書も悪くない、かな。

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