self control

いつもより早く目覚めた週末の朝。
昨夜のことを思い出すように、彼女の知らせを聞いて溜息ひとつ。
未だ口の中に残る君の味、そしてベッドの中の君の匂い。
感情のねじれが、絡まってほどけなくなるまでに狂おしさを増していく。
それはあの日、たった一夜の出来事から始まった過ちなのだろうか?

抑止できないのなら、もう走るしかない。
抑圧から開放されるのなら、どこまで堕落してもいい。
堕落が怖いと言うのなら、ありのままを受け入れるしかない。
どうしようもない自分が愛おしく思えるときまで、ずっとじっと。

「恋はするものではなく、堕ちるものだ」
どこかの作家が書いた陳腐な台詞を思い出しながら、すべてを洗い流したくなった。
熱いシャワーでも浴びよう。

そして追伸。こんなこと書いてる私にがっかりしないで。
もういい大人なんだから。