私は自信家

私は、自分のことをすごく自信のある人間だと思う。
「私は自信がある」のではなくて、「私は自信家だと思う」のだ。
先日会社の新人歓迎会で、新人さんが「今まで同じ業界にいたので知識があるつもりでいたが、新しい仕事を始めて自分の知識不足に打ちのめされている感じで自信をなくしている」と言っていた。
自信を持つことは大事だが、ありすぎてもダメなんだという誰かの発言に、みんなが一様にうなずいていた。
そんなとき私はひとり、新しい職場に行ったって自信なんか失くすわけない、現に私は失くすどころか自信ついているし、などと思っていた。
周りの評価などは曖昧なものだ。現在私は日本の本社周辺で上海の期待の新人だとか、才媛だとか言われ、好き勝手に脚色されたキャラクターができつつあるらしい。どんな姿形で、どんな仕事をしているかすら把握できる術もないのに。
期待されることは悪いことではないし、もちろん悪い気はしない。以前の職場ではそんな自信さえも掻き消され、芽を摘まれるようなことを何度も経験したのだから。
私はどこに行っても適応できる感覚と、自分独自のスタイルをバランスよく保っていたい。