『この人と結婚していいの?』を読了

この人と結婚していいの? (新潮文庫)
石井 希尚
新潮社
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本のタイトルを聞いて、マリッジブルーなのかと思われてしまいそうですが…いえいえ、そんなことはありませんw
著者と交流のある方から友人を介してこの本をいただいたので、興味深く拝読しました。

男はウルトラマン、女はシンデレラ―結婚カウンセラーとして数多くのカップルの問題を解決してきた著者が、男女の思考・行動の違いを、ユーモラスにわかりやすく解説!「結婚したら夫が急に無口に…」「突然怒ったり泣いたりする彼女が理解できない」「性生活が不一致で…」など、心当たりはありませんか?結婚前は勿論、倦怠期、破局寸前の夫婦にも効き目抜群の“愛の処方箋”。

この本はざっくり言うと、結婚前に男女の性の違いや、お互いの考え方の違いなどをきちんと腹を割って話し合って理解しておきましょう、という内容です。
アメリカでは、結婚前にお互いの金銭感覚や性に対する考え方など、今後直面するであろう結婚生活に対する意識を共有し話し合うカウンセリングを受けるんだそうです。
対して日本人は、とかく結婚は勢いや運まかせだという考え方が根強く、事前に現実的な話を避ける傾向にあるような気がします。
結婚は夢ではなく、自分たちのこの先一生の問題なわけですが、それを話し合っておかないというのは、とりわけ日本人が性や結婚(自立)といった事柄には、未成熟で幼稚な考え方しか持ち合わせていないということを裏付けているような気がします。
もちろん、みんながそうではないのですけどね。

以前、「話を聞かない男、地図が読めない女」という本をはじめ、男女の違いを生物学的に説明した本が流行しました。
具体的な事案に関しては、その手の本を読んでいれば特に目新しいこともないのですが、「男はウルトラマン、女はシンデレラ」という例えと共に、実際に著者が体験したすれ違いから修復方法までが書かれているのでわかりやすい。
この本ではさらに、その違いを理解し合い、たった一人のパートナーを選び、共に歩んでいくことの醍醐味を教えてくれています。
恋愛や結婚について悩んでいるときに読むと、気持ちが少し楽になるかもしれませんね。

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