2005. Apr. 27
eros 愛神
3部のオムニバスから成る作品だが、ここでとりあげるのはもちろん王家衛のもの。
60年代の香港、仕立て屋と高級娼婦の純愛を描く。
「花様年華」再びといった感じのしっとり淫靡な空気感がたまらない。
既に見慣れている分、王家衛の作り出す映像のチャイナドレスの妖艶さはお手の物といった感じだが、とにかく鞏俐は「2046」の時よりも遥かに美しい。
「2046」の鞏俐はなんだか老けた感じが出すぎていたし。
以前、ある男性とチャイナドレスの仕立てをしたいなんて話をしていて、互いに妙なエロさを感じて大盛り上がりしたことがある。恋人でもなんでもない人だったけれど。
王家衛が感じたエロスとは、きっと同じエッセンスだ。
あなたと上海の仕立て屋に行ける日を、私はずっと待っているのよ(笑)
日本でも現在上映中、サイトはこちら。
http://www.ainokami-eros.com/
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2005. Feb. 21
漢城攻略
ひさびさに面白いと思える映画に出会った。
アクションあり、警察と黒社会あり。
香港映画のベタなところはカバーしつつ、そこに少しコメディ的な要素も入れつつ。
なんといっても梁朝偉(トニー・レオン)のさっぱりしたキャラクターが最高。
この人は本当にどんな役を演じてもはまる。
いつもおちゃらけキャラの共演者、任賢斉(リッチー・レン)が彼の意外な一面を引き出してくれた感じ。
梁朝偉の作品の中に、評価の高い「無間道(インファナル・アフェア)」があるが、あそこまでは巧妙でなく、単純に視覚で楽しめる。
まあ、舞台はソウルでなくてもいいような気はするが、中国人が韓国人と織り成すアクションシーンも面白い。
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2005. Feb. 14
久しぶりのJ-POP
中国で売っている日本のCDといえば、浜崎あゆみとかKiroroとかかなーり趣味が偏っている。
年末に帰国した際、2004年の流行を初めて知ったぐらいに日本の歌はマイナーな存在。
日本ではCDがレンタルできることをすっかり忘れており、思い出したので借りてみた。
今日はこの3枚。
平井堅 「SENTIMENTALovers」
CHEMISTRY 「Hot Chemistry」
LOVE PSYCHEDELICO 「LOVE PSYCHEDELICO Ⅲ」
さっぱり明るくなくて、ちょっと憂い系。
ちなみにLOVE PSYCHEDELICOは最近香港で人気があるらしく、香港でコンサートも行ったらしい。
上海ではCDすら皆無だけど。
これらを新品iPod shuffleに入れて持ち歩きませう。
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2005. Feb. 2
周星馳が、気になる。
日本では、チャウ・シンチーと言ったほうがわかるだろうか。
あの「少林サッカー(原題:少林足球)」と「カンフーハッスル(原題:功夫)」の俳優さんである。
ちょっと筧利夫とかぶっているし、ジャッキー・チェンの陰に隠れて日本では知名度はいまひとつなんだけれど、彼にはジャッキーにはないたまらんセクシーさを感じてしまうのである。
映画の中のおちゃらけもいいけれど、こちらのテレビで見る素顔の彼は白髪混じりのダンディー。
星爺(ファンは親しみをこめて彼のことをこう呼ぶのだそうな)、素敵です!!
男前タイプではないのに母性をくすぐる周杰倫とかなり争ってます(笑)
気付けばどちらも周さんだったり。
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2005. Jan. 29
世界の中心で、愛をさけぶ
天気が思わしくなくあまりにも退屈な週末。
急に日本語の本が読みたくなったので、去年の5月友人に買ってきてもらいながらもあまりの退屈さに途中で放棄してしまったこの本を、2時間ほどで最初から一気に読破した。
ストーリー自体はあまりインパクトを受けない。あまりにも純粋すぎて少し痒い。
文章自体は癖がなく読みやすかったけれど、あまり広がりのない印象を受けたし、なぜこれだけドラマや映画化され、「セカチュー」などと言われるほど社会現象化するのかはいまひとつ理解できなかった。
それでも誰もが感じたり考えたりしたことのある感情が言葉にされていて、そのポイントポイントで泣きたくなるほど胸をつついてくるものがあった。
私は日本にいないのでドラマや映画がどのようにリメイクされているのかは知らないけれど、きっとこの作者が伝えたいのは、白血病という病気に対する理解をあおるのでも涙を誘うのでも何でもなく、人の死と残された人の心の変化、それだけなのだろうと思う。
たまに暇つぶしの読書も悪くない、かな。
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