2010. Apr. 11

田子坊 - 上海・泰康路のアート街

先日の上海旅行で久々に訪れた田子坊。
以前から芸術家やアート系のお店が集まる場所として認知されてはいたのですが、最近はかなり店が増えて一大観光地になっているらしい・・・との情報を聞きつけてやってきました。



入口は住んでいた3年前と変わらず。「田子坊」の大きな文字が目印。



中には「里弄(リーロン)」と呼ばれる、1920年代頃からの西洋建築様式を受け継いだ、上海独特の集合住宅が迷路のように広がる。
以前はこの一帯には何もなくて普通の住宅地だったはず。
今ではカフェができ、人の往来も増え、カメラを構える西洋人の観光客も多い。





中国の現代アートは、文革時代のプロパガンダをアレンジしたものが人気。
当時のレトロな雑貨にユーモアをプラスしたものも。
「結婚しますか?それとも別れますか?」とプリントされたホーロー(?)のマグカップ。



締めはちょっとお洒落なタイ料理のお店でランチ。今や世界中の料理が食べられる上海のレストランは、雰囲気作りでは他国に勝るものなし。
どこもお店の雰囲気がよいせいか、いつも上海に来るとタイ料理が食べたくなる。

ちなみに、今回田子坊を訪れた印象としては、人やお店はかなり増えたけれど、アート街・・・と呼ぶには少し消化不良な感じ。
有名写真家のギャラリーや北欧人がオーナーのセンスのよいショップもあれば、ニセモノ雑貨を置いているような質のよくない店も多く、まさに玉石混淆といった雰囲気。
だけど、お散歩がてら歩くにはすごくいいスポットになったなあというのが率直な感想です。

ショックだったのは、田子坊に辿り着くまでの泰康路にあった生活感溢れる住宅街や市場が全てなくなり、そこがだだっ広いショッピングモールの建設工事真っ最中だったこと。
古いものと新しいものの共存。それでいてこその上海が好きだった私としては、寂しい気持ちを残しながらその場を後にしたのでした。

China, Shanghai







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