TOKYO懐郷病

2年半ぶりの東京。
今まで私にとって東京なんて、日帰り出張で人ごみの中に飛び込んで、ただ疲れに行く場所でしかなかった。
行くところも東京駅から直接事務所のある青山へ、余裕があれば渋谷か六本木くらいしかなかった。

今回だって行き先はそう変わらない。
だけど、隣にいてくれたあの人たちがとっても暖かくて懐かしくて、そして愛おしくて。
日本に帰るとしたら、ここに戻ろうかな。
そんなことが頭をよぎった。

自分でも意外だけど、見上げた空の青さと冷たい都会にある人間味みたいなものに、突然里心や郷愁の念を覚えたりするのだ。
たとえいつも歩いた表参道の景色が、少しばかり変わっていようとも。