誰かを想うことの幸せ

体が思うように動かない週初め、時々そうするようにいつものレストランで一人夕食をとり家路につく。
一人が寂しいと感じることは、最近めっきり少なくなった。

来月の9日で27歳になる。
何度か形を変えては来たけれど、ネットという媒体で文章を書くようになったのは21歳の頃だ。
当時は理由もない不安に怯えて、強がったり弱みを見せたり、思いを熱く語ったりしたものだ。
あの頃から自分は随分変わったように思う。特に当時から思い続けた上海での生活を実現した去年あたりから。
不安がゼロと言えば嘘になるけれど、今は幸せかと聞かれれば、きっと私は幸せだと答えるだろう。

贅沢な悩みかもしれない。
それでもふと、今自分の周りにいる家族や友人以外の誰かを、大切に想って生きることに渇望してしまうことがある。それはいつもとてもとても短くて、脳裏を掠めるような感覚だけなのだけど。
そんなときにこそ恋愛というものは、一人の人として向かい合えなければ成立しないものだと感じてしまう。
身を削るような恋をして、それを愛情だと勘違いしていた時代は過ぎ去った。そんな過去も今はあの頃に経験してよかったと思う。二十歳やそこらの恋はそれでいい。
今だったらきっと、いい距離の関係が築けるんじゃないだろうか。あとは候補選びかな。