上海荒波ライフ

スローライフどころか、上海荒波ライフである。
朝一番、キャッシュカードを失くしていることに気付いた。
寝ぼけ眼のまま心当たりのある場所を思い出してみる。
きのうではない、なんとおとといの夜ATMでお金を引き出したのが最後だ。
毎日財布を見ているにも関わらず、今頃気付くなんて・・・。

あまりにも目覚めが悪かったため、こんな最悪の事態に遭遇してもイマイチ危機感がない。
とりあえずはカードの取り消しか?そのATMのある場所に行って聞いてみるか?
ともかく、まずは残高照会である。ああ、通帳なんか自宅に置いてるよ・・・。
というわけで出勤したその足でまた自宅へとんぼ返り。

その頃にはすっかり目も覚めて、タクシーの渋滞が余計に事態の深刻さを訴えてくる。
もし残高ゼロだったら速攻日本に帰るで・・・おかん、助けて~てな感じだ。
結果、残高はそのまま。ひとまず胸をなでおろす。

残るはカードの行方である。
中国のATMは現金引き出しは1日3回まで、1回に下ろせる額も日本円の感覚だとかなり少ない。
また、1度カードを入れると連続して処理が行えるようになっているので、ボタンを押さない限りカードは出てこないしくみになっている。
またカードを取り忘れると機械に飲み込まれてしまうので、銀行に連絡しなければならず、けっこう面倒なのである。
というわけでまずは機械に飲み込まれている可能性を考えてそのATMに向かった。
ある店の中のキャッシュコーナーだったので、どうせ店員に聞いてもここ中国では無駄である、ということはわかっていた。
ATMを管理している銀行の連絡先の貼り紙を発見、問い合わせて銀行の窓口へ。
すると「カード取り忘れてるなら失くしてるよ、向かいのカウンターで取り消ししな」とあしらわれ、取り合う気なし。
時間が11時55分と、昼休みが迫っているせいで余計対応が悪い。
ここで私の怒りは頂点である。ここが中国である。
人がただでさえ困ってるのに、その傷口に塩を塗るような態度。。
がんばって拙い中国語で説明しようが、一蹴である。
停電、携帯の故障などなど・・・いろんなことを経験したが・・・質が悪い→モノが壊れやすい→修理頻度高い→なのに対応悪くたらい回し→しかも外国語に苦労 と、問題そのものよりも後の対応で苦労したり気分が悪くなったりと本当に骨が折れる。

結局は外国人の多い、口座を作った支店で取り消し手続きをした。
係員のお姉さんも親切で丁寧だった。それだけでかなり気分も変わる。
ちなみにこの場合の手続きは「挂失(gua shi)」という紛失手続きで、この届出でカード無効と新しいカードの発行をしてくれる。
手続き料は10元、1週間で新しいカードが受け取れる。

中国でこれからこういう目に遭った場合、ご参考に。。

こちらの記事もどうぞ