上海でデモ発生

今日は極力外出することは避け、家でこの街の様子をうかがう。
情報源が日本発信のインターネットしかない、というのも少し悲しくなってくる。
昨日の呼びかけどおり、今朝大規模なデモが行われたようだ。
会社のビル向かいの領事館は投石され、ガラスが割れたらしい。
上司が住んでいるマンションの階下にある日本料理店も相当な被害を受けたようだ。

どうして、ここまで。
今回の騒動は、日本そのものへの不満だけで生じたものではないと思う。
上海という街は、現実的に見ても外資系企業なしでは成立しない。
中国という国そのものも、すべてを自給自足で存続することは到底不可能だ。
今回デモに参加した彼らの知らないところでも、日本を始め諸外国との支え合いによって今日の生活が成り立っているということを忘れてほしくない。ここに暮らす私たち日本人だってもちろんそうだ。
だから、本質的な原因はそこにあるのではない。きっとこのような集会の機会ができたときに、その他の様々な感情が一気に噴出してしまうのだろう。
中国の人が受けてきた教育や国家政策の関係が十分にはわからないから、各個人がどのような思いを抱えているのかはわからないけれど、今のこの国には問題が多いということも常日頃から感じている。

とにかく、早く10日前のような平常な街に戻ることを願いたい。

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