神戸・『フィンランドのくらしとデザイン』展に行ってきました

フィンランドのくらしとデザイン
今週の水曜日に、兵庫県立美術館で開かれている「フィンランドのくらしとデザイン」展に行ってきました。
昨年から全国を巡回していて、最終会場がこの神戸。ずっと待っていたので楽しみにしていました。

神戸には、2ヶ月前にもマウリッツハイス美術館展で来たばかり。
最近は神戸によい展覧会が続々と来ていて、なかなかアツいです。

フィンランドのくらしとデザイン
兵庫県立美術館を訪れるのは初めて。建物は安藤忠雄さんの設計です。忠雄さんといえばこれ、コンクリート打ちっぱなし。

フィンランドのくらしとデザイン
1階ロビーには、「フィンランドの森の家」が展示されています。こちらは撮影可。
中にはムーミンのぬいぐるみやクリスマスに飾るヒンメリ(モビールのようなもの)、マリメッコの雑貨やアーキテクトメイドのダックなど、フィンランドやその他北欧のものなどが色々展示されていました。

フィンランドのくらしとデザイン

フィンランドのくらしとデザイン
展示は大きく分けて3部構成になっています。
まずは【第1章】フィンランド・デザインの黎明。森や湖を描いた風景画や民族叙事詩『カレワラ』をテーマとした絵画が並びます。
学校の授業でも出てこないし、普段はあまり馴染みのないフィンランドの絵画たち。よく展覧会には行きますが、そこで見るようなヨーロッパの絵画とはまた少し違います。いつも絵画を通してその時代の景色や文化を探るのが好きなのですが、その風景画たちは今のフィンランドのイメージそのまま。いかに手付かずの自然が残されているのかがよくわかりました。

そして初めて見たムーミンの作者、トーヴェ・ヤンソンの原画には感動しました。
とにかくタッチが細かくて、見ているだけでも哀愁が漂ってくるようなモノクロームの世界。彼女の作品はかわいさだけでなく、1枚1枚の絵にもドラマがあるのだなあと感じました。
ここだけの話、北欧好きといいながらムーミングッズにはあまり興味がなかった私。やはり原画には、グッズにはない味わいがありますね。

【第2章】フィンランド・デザインの黄金時代 では、建築家アルヴァ・アアルトとイッタラ製品のデザインで知られるカイ・フランク、言わずもがなのマリメッコにスポットを当てています。
実はフィンランドでデザインミュージアムを訪れたので、そこで展示を見ながら「日本のフィンランド展はこれの縮小バージョンかな」なんて話していたのですが、やはりそうでしたね。デザインミュージアムからの借用品と現行品がミックスされている構成でした。
日本で特に知名度のあるこの3ブランドの代表作に的を絞られていたのはよかったですが、あまりにも有名なものばかりで、少し既視感がある感じは否めないかも。

【第3章】フィンランド・デザインの《今》が示すこと は、少しのスペースではありますが、デザインを生活に取り入れている現代のフィンランドの先進的な取り組みが紹介されていて、個人的にはよかったなあと思いました。
実物が持って来られない分、パネル展示ばかりになってしまうのはちょっと残念ですが、これらの展示を見て「行ってみたい」なんて言われている方も何人かいたので、狙い通りなんでしょうかね(笑)
最近行ったばかりの私たちは、現地で見たものや買ってきたものばかりだったので、「おお、こんなものまで展示されてる」なんて言ってましたが。

フィンランドのくらしとデザイン
展覧会を見た後に、並んでいるノートPCを発見。こんな画像がメールで送れます。

フィンランドのくらしとデザイン
1階にあるミュージアムカフェでランチしました。
ここもフィンランド風で、サーモンサンドとミートボールのスープが出てきました♪

フィンランドのくらしとデザイン

フィンランドのくらしとデザイン

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最後にパネルで記念撮影。

ショップでもいくつか買い物してきたので、次のエントリーで紹介したいと思います。
ムーミン好きな人も北欧雑貨好きな人も、興味のある人はぜひ見に行ってみてはいかがでしょうか。

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